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2013/03/08

<在日社会>東日本大震災発生から2年、韓国・在日も復興支援

  • 東日本大震災発生から2年、韓国・在日も復興支援

    11日に福島で開かれる復興ライブに出演する超新星

 多数の犠牲者を出した東日本大震災から間もなく2年を迎える。韓国では震災発生直後から被災者支援の活動が取り組まれ、現在も復興支援の取り組みが続いている。

 東日本大震災からちょうど2年になる11日、福島県郡山市で復興支援イベント「福魂祭(ふっこんさい)」が開催される。東日本大震災で亡くなった人たちを鎮魂するとともに、福島第1原発事故により、いまも故郷に帰れない人たちのことを思い起こし、2度とこのような事故が起きないことを願う行事。

 追悼式、地元の中高校生による合唱などが行われた後、復興を祈念してのライブに、韓国の人気グループ超新星が出演し、福島復興と韓日友好を願って歌う予定だ。

 また韓流スターのイ・ソジンはこのほど、東京・両国国技館で開催された桂由美ブライダルショーにノーギャラ出演した。同イベントに、東京に避難している福島の被災地の子供たち12人が招かれ、また売上の一部が「東日本大震災ふくしまこども寄付金」へ寄付されることから、協力を申し出たものだ。

 関西を拠点に定住外国人向けの多言語放送を行っているNPO法人「エフエムわいわい」は、岩手、宮城、福島県内の四つの災害FM局に、外国人被災者支援の番組作りのノウハウを伝達してきた。今後も多言語放送による外国人支援を行っていく。

 韓日の医療関係者によるセミナーがこのほど韓国で開かれ、広島・長崎で被爆した後に韓国に戻った在韓被爆者の支援、福島第1原発事故の被災者支援などについて話し合われた。両国の医療関係者は、今後の連携を強化し、被爆者の健康を調査・支援していく。

 韓日の大学生ら約50人がこのほど、東日本大震災で被災した陸前高田市気仙町を訪れ、側溝の泥上げ作業などのボランティア活動を行った。

 被災地の現状への理解を深めるとともに、両国の若者交流を深めるのが目的で、韓国の参加者は「実際に現地を訪れて生の声を聞くことができた。韓国の仲間に伝え、今後も参加したい」と話した。日本側参加者は、「韓国の若者とともに活動し、被災者支援の思いを共有できたことは有意義だった」と語った。在日舞踊家の金順子さんは10、11日に岩手で鎮魂の舞踊を舞う。他にも在日社会で活動が計画中だ。