在日韓国人信用組合協会が主導してすすめてきた中央商銀信用組合(呉龍夫理事長)とあすなろ信用組合(卞健一理事長)の合併が実現し、10日から横浜中央信用組合としてスタートを切った。合併交渉開始から1年2カ月。日本国からの公的資金190億円の注入が決まり、両組合が抱えていた多額の繰り越し欠損を一掃し、「全く新しい信組」として出発することになった。
横浜中央信用組合の営業開始を告げるテープカットがこの日、横浜市の本店前で行われ、合併組合の理事長に就任する呉理事長ら関係者15人がテープにはさみを入れた。前日には合併祝賀会が関係者約100人が参加して開かれ、呉龍夫理事長は資本増強の内訳を発表し、「3、4年後には立派な組合になったといわれるように頑張る」と強調した。
公的資金の注入に尽力した内藤純一・全国信用協同組合連合会連理事長は「より収益を高め、自助努力でやっていくという合併構想に感銘を受けた」と振り返り、「新しい信用組合が誕生したといっても差し支えないが、合併後が大切だ。一致団結した努力で金融サービスを提供してもらいたい」と語った。
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