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2014/07/11

<在日社会>福井で演奏会、音楽で韓日友好を

  • 福井で演奏会、音楽で韓日友好を

    陳さんのバイオリンを奏でる荒井亮子さん㊧とピアノの竹内真紀さん

 「東洋のストラディバリ」と評された在日韓国人のバイオリン制作者、故・陳昌鉉さんの名器を使った韓日友好の音楽会がこのほど、福井県坂井市で開かれ、約200人がその優雅な音色に聞き入った。

 「鳳仙花」と名づけられたこのバイオリンは、陳さんと4年前から親交を重ねていた同市内の金鐘福さん(67)が、昨年譲り受けた。

 金さんが、「陳さんのバイオリンのすばらしい音色を多くの福井県民に聞いてほしい」と日本の友人らに相談し、賛同した有志9人によって「鳳仙花を愛する会」(矢野喜一会長)が結成された。そして、同会の活動第1弾として今回のコンサートを企画し、陳さんの妻・李南伊さんに相談したところ、「韓日友好の一助になるなら」とバイオリンを寄贈してくれたもの。

 当日は李南伊さんが東京から訪れ、陳さんとともにバイオリン制作に打ち込んだ日々を振り返り、「韓日両国が良き隣人となるため、福井の地から懸け橋になってほしい」と述べた。


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