韓国との交流に30数年間取り組んできた女優の黒田福美さん(61)が、著書「夢のあとさき―帰郷祈願碑とわたし」(三五館)を出した。日本の特攻隊員として戦場に散った韓国兵らを追悼する「帰郷祈願碑」建立にまつわる出来事を通して、日韓友好への思いを語っている。
特攻隊として戦死した光山文博(卓庚鉉/タク・キョンヒョン)少尉の存在を知ったのが、碑建立の始まりになる。光山少尉が前夜、「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメさん一家の前で、涙を隠しながら「アリラン」を歌ったことを聞き、「名前を失った民族の哀しみ」を感じた。
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