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2024/02/23

<トピックス>私の日韓経済比較論 第130回 消費者物価指数    大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第130回 消費者物価指数    大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授。

◆今年には韓国銀行の物価安定目標を達成も◆

 2024年1月の消費者物価指数が公表された。前年同月比で2.8%であった。韓国銀行の物価安定目標が2.5%なので、目標まであと一歩に迫った。

 物価上昇率がきわめて低かった20年を過ぎ、21年から物価上昇率が徐々に高まり、21年4月には2.5%となり、2%台を推移した後、21年10月には3%台に突入した。そして、22年3月には4%を超えたが、その後、物価の上昇幅は大きくなり、22年7月には6.3%にまでなった。これを受けて、史上最低である0.5%に引き下げられていた韓国銀行基準金利は21年8月に引き上げられ、以降10回に渡って引き上げられ、そのうち2回は韓国銀行初となる0.5%一気に金利を引き上げるダブルステップも行い、現在は3.5%で維持されている。


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