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2024/01/19

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第157回 龍にまつわる伝説 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第157回 龍にまつわる伝説 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第157回 龍にまつわる伝説 郵便学者 内藤 陽介 氏

    韓国国宝136号に指定された金銅龍頭寶幢の切手(90年)

◆龍の血を受け継ぐとされた高麗の太祖、王建◆

 今年は辰年。
 
朝鮮では龍を指す単語として、漢字に由来する〝ヨン〟のほか、漢字伝来以前から用いられている固有語として〝ミル〟という語があるが、このミルは〝水〟を意味する〝ムル〟と語源が同じと考えられている。

 これは、龍が水神であると同時に、雨をつかさどる神として、池、川、海のような水中で暮らし、風雨を起こし、風雨を伴って移動する存在と考えられてきたことと無縁ではなかろう。

 実際、朝鮮王朝時代の『東国與勝覧』には、旱魃が続くと、龍井、龍潭、龍淵、龍池、龍湫など、龍にちなんだ土地で雨乞いの儀式をしたという記録もある。


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