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2001/04/06

<総合>30大財閥の序列大変動

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 財界序列に大きな変化が生じた。公正取引委員会が指定・発表した恒例の「30大企業集団2001年度(2001年4月1日―2002年3月31日)版」によると、資産基準でサムスンが初めて序列1位につけ、これまでトップの座にあった現代は、2位に転落した。また、民営化を完了した浦項製鉄をはじめ、現代自動車、ハナロ通信、現代百貨店、泰光産業の5グループが新たに30大グループに編入された。前年の順位を守ったのはLG(3位)、SK(4位)、現代精油(13位)、コーロン(20位)のわずか4グループに過ぎない。時代の激しい変化の中で、財界の浮沈も激しいことを浮き彫りにした。

 トップに躍り出たサムスンの資産総額は69兆ウオンで、系列社も1年間で19社増やし30大財閥最大の64社を擁する。eサムスンなどIT(情報技術)関連への新規参入を反映した系列社の増大だ。昨年の売上高は101兆ウオンに達し、利益も7兆3000億ウオンにのぼった。さらに負債比率は147%から103%に圧縮する健全ぶりだ。

 このサムスンと対照的なのが現代の凋落だ。87年の大規模企業集団指定制度が施行されてから初めて2位に下がった。だが、いわゆる「現代家」の威勢は依然として強く、現代自動車(5位)、現代百貨店(26位)が新たに30大グループに編入され、既存の現代精油(13位)、現代産業開発(22位)を合わせると現代系列は5グループも布陣している。

 一方、今回新たに新規編入され7位にランクされた浦項製鉄は、ポスチールなど系列15社を擁する財閥として民間経済界に大きな影響を及ぼしそうだ。その他、斗山は3兆5000億ウオン規模の韓国重工業を買収することでランクを12位から11位に上げ、23位だった第一製糖がケーブル放送社を大挙買収して19位にまで上昇したのが目につく。

 30大財閥の資産総額をみると、前年に比べ3・6%増の439兆9000億ウオンにのぼる。このうち、サムスンなど4大財閥が50%占めた。全体の系列社数は624社で、前年余利80社増えた。負債比率をみると、218・7%から171・2%に低下した。経営実績も13兆7000億ウオンの赤字から2兆1000億ウオンの黒字に反転した。