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2013/12/06

<総合>韓国主導の国際機関・グリーン気候基金が本格始動

  • 韓国主導の国際機関・グリーン気候基金が本格始動

    仁川・松島で開かれたグリーン気候基金事務局の発足式でテープカットする朴槿惠大統領ら関係者

 韓国が主導して立ち上げた国際機関「グリーン気候基金(GCF)」の事務局が4日、仁川・松島Gタワーに開設され、本格的に業務を開始した。GCFは開発途上国の温室効果ガス排出の削減と気候変動による影響への対策などを支援する機関。朴槿恵大統領は祝辞で「気候変動への対応を創造経済の中心分野の一つにし、エネルギー管理システムや気候変動対応のための技術開発投資を拡大する」とし、「開発途上国の気候変動対応に向けた努力を積極的に支援し、グリーン気候基金の定着・発展を後押ししたい」と強調した。

 事務局発足式には世界銀行のキム総裁とIMF(国際通貨基金)のラガルド専務理事、韓国駐在の外交使節らが出席し、韓国で初の国際機関設立を祝った。また、気候変動への対応が急がれるとして、グリーン気候基金に対する世界レベルの関心を表明した。

 関連行事としてパネル討論「気候変動への対応とGCFの役割およびビジョン」が行われ、玄副総理兼企画財政部長官が進行役を務めた。

 朴大統領は「気候変動の影響は対応できる財源が不足する開発途上国でより深刻になるため、先進国の財政支援が切実に求められる」と指摘。「(グリーン気候基金は)人類の努力と開発途上国への支援が必要という国際社会のコンセンサスを背景に誕生した。気候変動への対応に向けた国際社会の協力の歴史にとって重大な転換点になるだろう」と強調した。


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