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2014/07/11

<総合>韓中FTA、年内妥結で合意

  • 韓中FTA、年内妥結で合意

    握手する朴槿惠大統領㊨と習近平国家主席

 朴槿惠大統領と国賓訪問した中国の習近平国家主席は3日、ソウルの青瓦台(大統領府)で首脳会談を行い、「高いレベルでの包括的な韓中FTA(自由貿易協定)の年内妥結」に合意した。また、ウォンと人民元の直接取引市場の開設についても一致した。習主席には有力経済人200人が随行し、韓国経済人と多分野の協力策を協議した。

 中国の国家主席が日本や北朝鮮より先に韓国を訪問するのは初めてで、朴大統領と習主席の首脳会談はこれが5回目。会談は約2時間45分行われ、懸案の北朝鮮核問題をはじめ、韓中FTAの早期妥結、人的・文化的交流拡大などについて協議した。

 会談の結果、両氏は相互信頼に基づいた「成熟した戦略的協力パートナー関係」を構築し、韓半島と東北アジアの平和のための協力を強化することで一致した。経済分野で最大の課題である韓中FTAに関しては、今年3月にオランダで開かれた核安全保障サミットでの会談でも年内妥結に言及したが、公式文書(共同声明)に盛り込んだのは今回が初めてだ。

 首脳間の「高いレベルのFTA」合意を受け、今後のFTA交渉は、関税撤廃期間の短縮が焦点になりそうだ。これまでの交渉で両国は品目数で90%、輸入額基準で85%の関税率をFTA発効後10年内に撤廃することに合意をみている。どこまで早くゼロ関税にできるか双方の攻防が始まった。


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