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2016/10/07

<総合>韓国、世界3番目に第4世代加速器設置

  • 韓国、世界3番目に第4世代加速器設置

    高さ3㍍、全長1000㍍の第4世代放射光加速器。太陽光より100京倍明るい光で物質の構造を探る

 韓国が米国、日本に次いで世界3番目に第4世代放射光加速器の建設に成功し、慶尚北道の浦項(ポハン)市にあるポステック(浦項工科大学)に設置された。この加速器は太陽光より100京倍明るい光で超微細な物質の構造と現象を観察でき、生命現象の秘密を解く「スーパー顕微鏡」と呼ばれている。認知症治療薬や抗がん剤など新薬の開発、IT(情報技術)、半導体素子産業、バイオ産業などの多様な分野で韓国の将来の産業創出のための新成長動力になると期待されている。

 朴槿惠大統領は、浦項工科大で開かれた第4世代放射光加速器竣工式に出席し、「私たちは20年以上にわたる放射光加速器の運営経験と蓄積してきた技術を基に、世界で3番目に第4世代の放射光加速器を開発した。韓国の科学技術の夢をもう一つ実現し、未来に向かう大きな一歩を踏み出した」と述べた。また、新産業創出に向けた加速器の活用研究を積極的に支援していく考えを示した。

 第4世代放射光加速器は、未来創造科学部が2011年に着工、昨年までに4298億㌆を投入して設置した。加速器は、2万620平方㍍の敷地に高さ3㍍、長さ1100㍍の直線形で建設された。国内の建物で最長だ。今年4月から総合試運転を開始し、外部専門家検証委員会が基本性能を検証した結果、全装置の正常作動成功が公式に確認された。


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