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2016/04/15

<総合>サムスン・LG、OLEDで共同投資

  • サムスン・LG、OLEDで共同投資

    共同出資先のキューラックスの研究室

 サムスンディスプレイとLGディスプレイが、市場拡大が見込めるOLED(有機発光ダイオード)の未来技術を確保するため、日本のベンチャー企業「キューラックス」に共同投資した。ライバル関係にあるサムスンとLGがディスプレー分野で共同投資したのは、今回が初めて。中国の激しい追い上げに対処し、国内ディスプレー業界が初めて手を握った。

 九州大学発のキューラックス(福岡)は、スマートフォンやテレビの画面に使われる次世代ディスプレーのOLED開発に取り組んでいるベンチャー企業。九州大学の研究者らがこの7年間に開発したOLED関連の特許約50件の移管を受け、昨年3月に設立。同社の次世代OLED技術は従来の製造方法よりもコストを削減し、効率を向上させることが注目されている。

 今回の共同投資額は約160億ウォン。共同投資を通じて技術力を確保するのが狙いだ。サムスンとLGは、投資額は大きくないがキューラックスの特許を使用できるという点で大きな意味があると分析している。


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