ここから本文です

2020/04/17

<オピニオン>転換期の韓国経済 第122回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

  • 転換期の韓国経済 第122回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

    むこうやま・ひでひこ 1957年、東京生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程中退、ニューヨーク大学修士。証券系経済研究所などを経て、2001年より(株)日本総合研究所勤務、現在調査部上席主任研究員。中央大学経済学部兼任講師。主な著書に「東アジア経済統合への途」など

  • 転換期の韓国経済 第122回                                                       日本総合研究所 向山 英彦 上席主任研究員

◆危機乗り越える戦略的対応が急務◆

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に大きなショックを与えている。各国政府には感染対策の強化とあわせて、国民生活への影響を最小限度に抑えることが求められている。ウイルスの封じこめには国際協力がこれまで以上に必要となっているが、自国民の安全確保を優先するあまり、排外主義が広がる恐れがあることに注意したい。

韓国でも国境を越えた人の移動が止まったことにより、輸送・観光業界が大打撃を受けたほか、製造業でもサプライチェーンの寸断で生産休止に追い込まれた企業がある。今後、雇用面に影響が出てこよう。こうした状況下、政府は緊急経済対策を実施する一方、韓国銀行は金融システム安定化のために無制限の流動性を供給することにした。


つづきは本紙へ


バックナンバー

<オピニオン>