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2022/10/21

<オピニオン>転換期の韓国経済 第152回                                                       中央大学経済学部 向山 英彦 非常勤講師

  • 転換期の韓国経済 第152回                                                       中央大学経済学部 向山 英彦 非常勤講師

    むこうやま・ひでひこ1957年、東京生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程中退、ニューヨーク大学修士。証券系経済研究所などを経て、2001年より22年まで(株)日本総合研究所勤務。中央大学経済学部非常勤講師。主な著書に「東アジア経済統合への途」など

  • 転換期の韓国経済 第152回                                                       中央大学経済学部 向山 英彦 非常勤講師

◆スタグフレーション突入の可能性◆

 コロナ禍から回復傾向にあった世界経済が来年、インフレと景気後退が同時に進行するスタグフレーションに近い様相を呈することが予想される。また、新興国の一部で債務危機が生じる可能性も出てきた。経済環境が厳しさを増すなかで、各国政府は難しい政策運営を迫られることになる。

 IMF(国際通貨基金)は10月の「世界経済見通し」で、来年の世界の実質経済成長率を2・7%と、7月時点よりも0・2㌽下方修正した。先進国が今年の2・4%から1・0%へ低下する一方、新興国は今年並みの3・7%にとどまる。中国は今年の3・2%よりも高くなるものの、4・4%の低成長となる予測である。


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