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2022/12/02

<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第84回  韓国と日本における賃金水準の比較        ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員

  • 曲がり角の韓国経済 第84回  韓国と日本における賃金水準の比較        ニッセイ基礎研究所 金 明中 主任研究員

    キム・ミョンジュン 1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。亜細亜大学都市創造学部特任准教授等を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。

◆生涯賃金格差や優秀人材流出対策が急務◆

最近、日本の低い賃金が話題になっている。日本の賃金水準はバブル経済が崩壊した1990年代から低迷が続いており、欧米の先進国との差が広がっている。さらに、最近は隣の韓国との賃金差も縮まり、日本と韓国の賃金水準が逆転したとの報道もしばしば耳にするようになってきた。

では、実際韓日の賃金水準はどうだろうか。本稿では、韓日の賃金水準を、①購買力平価によるドル換算の平均賃金、②韓日の各年の名目平均賃金をその年の平均為替レートでドル換算した平均賃金、③最低賃金、④大卒初任給に区分して比較してみた。


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