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2023/12/15

<オピニオン>転換期の韓国経済 第166回                                                       中央大学経済学部 向山 英彦 非常勤講師

  • 転換期の韓国経済 第166回                                                       中央大学経済学部 向山 英彦 非常勤講師

    むこうやま・ひでひこ1957年、東京生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程中退、ニューヨーク大学修士。証券系経済研究所などを経て、2001年より22年まで(株)日本総合研究所勤務。中央大学経済学部非常勤講師。主な著書に「東アジア経済統合への途」など

◆自動車の輸出が伸びた23年◆

 インフレと高金利、輸出の減速などの影響で低迷した韓国経済に、明るい材料が増えている。昨年10月から今年9月まで輸出額の前年割れが続いていたが、10月に続き11月も前年比プラスになった。特に主力製品の半導体が16カ月ぶりにプラスに転じたのは明るい。また、8月から再上昇していた消費者物価指数の伸び率が11月に3・3%と4カ月ぶりに低下した。2%台で安定的に推移するようになれば、利下げが実施される可能性がある。それまで消費と住宅投資は勢いを欠くため、輸出主導で景気回復が進むことに期待せざるを得ない。

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