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2024/01/12

<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第97回  韓国政府の優秀外国人材確保政策②   ニッセイ基礎研究所 金 明中 上席研究員

  • 曲がり角の韓国経済 第97回  韓国政府の優秀外国人材確保政策②   ニッセイ基礎研究所 金 明中 上席研究員

    キム・ミョンジュン 1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。亜細亜大学都市創造学部特任准教授等を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。

◆特別帰化適用対象を拡大し要件緩和を推進◆

 法務部は2020年6月26日から優秀人材特別帰化(国籍回復を含む)制度の適用対象を大幅に拡大した。優秀人材複数国籍制度とは、国籍法の改正により11年から施行している制度で、科学、経済、文化など社会各分野で専門的な知識と技術など特定の能力を保有し、韓国の国益に貢献すると認められる人に国籍審議委員会の審議を経て複数国籍を認める制度である。

 しかし、その許容対象が非常に限定的で、要件も非常に厳しかったため、実際にこの制度を利用して複数国籍を取得する優秀人材はごくわずかであった。

 そこで、韓国政府は、①優秀人材特別帰化制度の適用対象を拡大、②曖昧な部分の明確化、③要件の緩和などを中心に国籍法を改正し、20年に6月26日から施行している。


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