サムスングループの李健煕・先代会長が蒐集していた仏画が初公開された。韓国国立中央博物館は、常設展示館2階の仏教絵画室で19~20世紀の仏教絵画や下絵など計23件37点を一堂に集め、公開した。19世紀後半から20世紀前半までの近代期の仏教絵画は、朝鮮時代における仏教絵画の伝統を保ちながらも、西洋画の影響を受け表現が独特な点が特徴だ。
水月観音が水辺の奇岩怪石に座り、下を見下ろす姿が描かれている。まるで水面に映った月を見下ろしているようだ。
主に19世紀半ばに活動した画僧・道詢も水月観音の姿を絵に残した。
波の中にそびえ立つ岩にたおやかに座り、正面を見据える観音菩薩は、1854年に描かれた「慈悲で衆生を救済する観音菩薩」(正式名称は「水月観音図」)だ。
同展では、同時期に活動した代表的な画僧と彼らの作品を紹介する。
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