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2001/04/13

<随筆>◇ボランティアへの思い◇

 サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)韓日共催大会の運営を手伝うボランティアの募集が、16日から始まる。

 今回は韓日共催となるため、両国組織委員会では「韓日両国が手を携えて一つの目的に進む今大会の意義をアピールするため、大会運営の要となるボランティアも同時募集することにした」と説明している。

 前回の98年フランス大会では1万2000人、また同年開かれた長野五輪では、地元を中心に3万2000人がボランティア活動に参加した。2002W杯では、韓国側1万6000人、日本側1万2000人のボランティアを募集する予定だ。

 弁当とユニフォームが支給されるだけで、報酬や交通費もなく、試合を見ることも出来ないボランティアだが、国際交流に貢献したいとの思いで参加を希望する人は増えつつある。長野五輪でも知人の在日女性が、ボランティア参加していた。

 「世界の人々が手をつなぐ五輪に協力したくて、会社は休みを取って参加した。選手からありがとうと言われたときの充実感は忘れられない」と話していた。韓日共催となる今大会は、両国の事情を知る在日韓国人が、ボランティアとして活躍するチャンスだろう。

 両組織委とも、「不足するのは語学ボランティア」として、韓日両国語の出来る人の参加を待ち望んでいる。申し込みは開催自治体窓口で配布される登録申込書か、公式ホームページ(www.fifaworldcup.com)で行われる。(Q)