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2021/12/03

<随筆>◇在日外国人の「道しるべ」◇ 海龍 朴 仙容 相談役

 珍原朴氏「南在派」の初代を名乗ることにした。本来は本貫(同一の発祥・父系氏族集団)から偉人が出た時に、後世の人が、その人物にちなんで分派するのだが、僕はアボジ(父)の名を冠にして派を唱えた。わが家族にとって、アボジが在日本生活で築いた物心両面の遺産は偉大なものだからだ。そのことを後世に伝えるべく、先祖からの慣行を無視した。「南在派」を我が家の在日本生活の始まりとし、その足跡を克明に刻むことが大事、と考えての分派だ。


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