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2022/11/04

<随筆>◇コロナ時代の子育て◇金 珉廷さん

 コロナでマスク着用になってから3年。ちょうどコロナの年に入学した二女はこの3年間、学校でマスクを外すことはなく、マスクをしていない友達の顔はよくわからないという。今年一年生となった長男も同様である。常にマスクをしているから、マスクがない顔に違和感を覚えるようだ。

 先日、二女を連れて、歯医者に行った。
 「ここはどう?痛い?」と医師が聞く。
 二女は「大丈夫です」と、ほぼ聞こえない声で答える。
 「ぜんぜん聞こえないよ」とすかさず私が入る。
 「大丈夫」
 やはり蚊の鳴くような声である。
 「なんでそんなに声が小さいの?」と尋ねても、二女はほほ笑むばかり。

 歯医者を出てから、やっと二女が本音を吐いた。
 

つづきは本紙へ