ここから本文です

2023/06/02

<随筆>◇『木の上の軍隊』韓国版に期待◇金 珉廷さん

 『父と暮せば』『母と暮せば』と並ぶこまつ座「戦後〝命〟の三部作」の一つ『木の上の軍隊』韓国版が、ソウルで上演される(6月20日~8月5日、LGアートセンター)。3月末に行われた第1回チケット販売は全席完売と、すでに大きな話題を呼んでいる。

 戦争に巻き込まれた島にある、樹齢数千年と思われる大きな一本の木。戦争は終わりに近づいている。戦友を失った二人の兵士がこの木の上で生活している。昼間は木の上から敵軍を監視し、夜は木から降りて食料のため、ゴミをあさる日々だ。他の地からやってきたベテランの上官と島で生まれ育った新兵はぎくしゃくし、時折、殺意を覚えたりする。


つづきは本紙へ