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2018/01/12

<Korea Watch>今年の国内産業のキーワードは「回復」

◆現代経済研が報告書、産業景気の8大特徴を分析◆

 現代経済研究院は報告書「2018年の産業景気の8大特徴と示唆点」を発表した。その中で2018年の産業景気のキーワードとして「回復(RECOVERY)」を掲げた。これは、2018年の産業景気の8大特徴を英語で表した核心用語の頭文字を合わせたものだ。

 ①回復(Recovery)―2018年の全般的な産業景気は、回復ムードが感知できる。しかし、輸出産業でない内需産業の景気回復は、体感することができない鈍さとなるだろう。2018年の輸出部門の生産増加率は内需部門を再び上回る見通しだ。しかし、2018年には世界経済の回復によって国際交易が拡大し、韓国製品に対して輸出市場の需要が増える半面、輸出産業回復が内需産業にもたらす効果は微弱であり、輸出増加率が内需増加率を上回ると予想される。そのため、輸出市場の依存度が高い製造業(輸出/生産の比率63・1%)が、サービス業(24・5%)や建設業(0・7%)より早く回復するとみられる。

 ②輸出産業(Exporting industry)―全般的な輸出景気回復にもかかわらず、輸出産業内で業種別の輸出地域依存度によって景気格差が表れる。2018年以降、先進国と開発途上国の需要増加速度は明確に分かれる。先進国の輸入需要増加率は下落する半面、開発途上国の輸入需要増加率は高まる見通しだ。したがって国内の主要輸出産業のうち、開発途上国への輸出比率が高いIT(開発途上国への輸出比率87%)、石油化学(80%)、機械(68%)、家電(67%)などは肯定的影響を受ける。

 ③中国(China)―2018年、中国依存度が高い輸出産業と企業は「蘇息」、すなわち何とか呼吸できるレベルの回復をみせる。短期的には世界経済の回復に伴う中国経済の中間材需要拡大、THAAD(高高度防衛ミサイル)問題解決などにより、対中国輸出増加率が全体輸出増加率を下回った2016年と17年の現象から逆転し、対中国輸出は急速に回復する見込みだ。

 ④経済の空洞化(Out of Economy)―国内(設備)投資の約30%が毎年海外に流出するなか、内需市場の狭小性、生産費用の急増、反財閥情緒などが重なり、海外投資/国内投資の比率は急上昇する見通しだ。2000年代初めの海外投資は国内(設備)投資の10%水準に過ぎなかったが、最近30%を超過。国内投資余力が海外に流出するスピードは速くなっている。今後の最低賃金制度、非正規職の正規職化、通常賃金など賃金上昇要因に加え、反財閥情緒が社会に拡散し、海外投資が加速する可能性は漸増。国内主力産業の成熟化と国内外の市場需要などを考慮すると、


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