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2024/03/22

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第121回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第121回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆電装事業に次ぐM&Aを模索するサムスン電子◆

 昨年のサムスン電子の業績は、半導体不況により売上高が14・3%減の258兆9355億㌆、営業利益が84・8%減の6兆5670億㌆となった。半導体だけでなく、消費者家電(DX)部門も、スマートフォン及びテレビ・家電製品の需要鈍化、過当競争による減益傾向にある。こうした中で電装事業・ハーマンが注目されている。

 2016年に李在鎔会長の肝いりで買収した電装事業・ハーマン(80億㌦)であっただけに、当初から期待は大きかった。ハーマンの電装事業が成功するかどうかは、サムスン電子と自動車関連の領域において共同開発の進展など、シナジー効果を発揮できるかどうかにかかっていた。


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