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2020/05/29

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第75回                                                              国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆中国ビジネスの収益悪化に苦しむサムスン電子◆


 金融監督院電子公示システムによれば、サムスン電子の地域別売上高は2019年の1位が米州市場の43兆7434億㌆、2位中国が38兆5611億㌆、次いでアジア・アフリカ(32兆9705億㌆)、韓国内(20兆3009億㌆)、欧州(19兆1970億㌆)の順であった。

 地域別売上高の推移をみると、注目されるのは中国市場である。サムスン電子は18年に中国で最も多い54兆7796億㌆の売り上げを達成していたが、昨年の売上高は38兆5611億㌆にとどまっており、わずか1年間で16兆㌆以上減少している。


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