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2022/11/25

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第105回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第105回                   国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆半導体市場の寒波に見舞われるサムスン電子◆

 今や国の安全保障を確保するための重要部品に位置付けられているのが半導体である。メモリー系半導体分野では、サムスン電子とSKハイニックスの両社の生産が世界の4分の3を占める。昨年の韓国の輸出総額6444億㌦のうち、半導体の輸出額は1280億㌦と19・9%を占めた。

 DRAMやNANDフラッシュなどメモリー系半導体は、需要を見越して生産が行われるため、供給が需要見通しを上回ると過剰生産となって在庫が膨らみ、価格下落に直結する。ここ1年数カ月でパソコン用DRAM価格は、46・1%も下落した(図表①)。膨らむ在庫を減らすには、半導体の生産ラインを一旦止めればいいのだが、再稼働に掛かる費用は莫大で、躊躇せざるを得ない。


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