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2023/03/17

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第147回  五福に通じる梅花  郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第147回  五福に通じる梅花  郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第147回  五福に通じる梅花  郵便学者 内藤 陽介 氏

    梅花図を描いた扇面画の切手

◆高潔さの象徴としても愛され、文人画の画題に◆

 日本では2月から3月にかけてが見頃というイメージの強い梅の花だが、韓国では少し遅れて3月半ばくらいからが見頃となり、梅林で有名な光陽市の東部、蟾津江沿いで行われる梅まつり(正式名称は光陽国際梅花文化祭り)も、ことしは3月10日から19日までの開催となっている。

 儒教文化圏では、梅は〝歳寒三友(いわゆる松竹梅)〟のひとつとして、あるいは蘭・菊・竹とともに〝四君子〟のひとつとして、文人画の画題として好まれてきた。特に、梅は寒中に開花することから〝百花の先駆け〟とされるほか、花弁が5枚あることから〝五福(長寿・裕福・康寧=無病息災・修好徳=道徳を楽しむ・考終命=天寿を全うする)〟に通じると考えられてきた。また、朝鮮では、梅が寒さに打ち勝って花を咲かせることから、梅は不義に屈することのない高潔さの象徴ともされていた。


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