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2024/03/29

<トピックス>私の日韓経済比較論 第131回 将来人口推計を発表     大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第131回 将来人口推計を発表     大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授。

◆出生率低下が続き、26年以降回復は厳しく◆

 将来人口推計は5年に1回行われる。具体的には下一桁が0と5の年を基準として50年先まで行われ、基準年の翌年に公表される。前回の調査は2020年を基準として2070年までの人口が推計された。よってその次の調査は25年を基準に75年までの人口推計が行われるはずであった。しかしながら、23年12月14日、イレギュラーな形で人口推計が公表された。基準年は22年で72年までの将来推計である。

 なぜこのようなイレギュラーな形での人口推計が公表されたのか。この原因はここ数年の顕著な合計特殊出生率の下落である。20年の合計特殊出生率は0・84であった。


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