◆出生率低下が続き、26年以降回復は厳しく◆
将来人口推計は5年に1回行われる。具体的には下一桁が0と5の年を基準として50年先まで行われ、基準年の翌年に公表される。前回の調査は2020年を基準として2070年までの人口が推計された。よってその次の調査は25年を基準に75年までの人口推計が行われるはずであった。しかしながら、23年12月14日、イレギュラーな形で人口推計が公表された。基準年は22年で72年までの将来推計である。
なぜこのようなイレギュラーな形での人口推計が公表されたのか。この原因はここ数年の顕著な合計特殊出生率の下落である。20年の合計特殊出生率は0・84であった。
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