映画

　ベストスリーが韓国映画。ベストテン内に「ＧＯ」も含めると６作品が入り、相変わらず韓国映画ブームは続いている。１位の「ダルマよ遊ぼう」はまたまた“ヤクザ関連映画”。行き場を無くしたヤクザが最後に逃げ込んだ山寺。静寂を破られた僧たちにこれまたやり込められて、修行生活を余儀なくされる姿を描いたコメディー。「約束」「インディアンサマー」などシリアスな役柄が続いていた朴シニャンのコミカルな演技が、観客を動員している。
　２位の「黒水仙」は漢江で起きた殺人事件の裏に秘められた愛の物語。韓国戦争当時、捕虜収容施設で起きた事件とその後運命に翻弄された人間関係が描かれているが、サスペンスにラブストーリーにと少々欲張り過ぎた感もある。安聖基、李政宰、李ミヨンら主役級の俳優陣のキャスティングで公開前から話題になっていた。
　10位の「フラワーアイランド」は先日東京で行われた「第２回東京フィルメックス」で最優秀作品賞を受賞した。

書籍

　小説よりはミュージカルで有名な「オペラ座の怪人」が１位。３位、６位、７位は息の長いベストセラーになっている。より良く生きたいと願う人が多いこの不況下を反映しているといえる。
　４位の“ケンイブリマル”は仁川市萬石洞の別名。韓国戦争の頃から長く残るいわゆる貧民街だ。作者は87年からここを生活の拠点とし、洞内の子供たちに勉強を教えているが、そこでのエピソードが作品になった。
テレビで取り上げられたことでベストセラー入りした。

音楽

　ｇｏｄが強い。メンバーの一人が女優との熱愛騒動を理由に所属事務所から“グループ脱退”を宣告されたニュースが記憶に新しいが、騒動はファンの要望もあり無事解決。
　逆に話題が奏効して、直後に発売されたアルバムの売上が好調だ。
　オム・ジョンファの久々の新曲もベストテン入り。ファッショナブルなコスチュームで踊るプロモーションフィルムが話題なのはいつものこと。
　10位のキン・ミンジョンはこの夏放映されたドラマで好演、演技も歌も絶好調だ。