◆スポーツとその先にある若者の未来◆
高校バスケットボール部の新人コーチが、わずか6人の寄せ集め選手とともに、全国大会で予想を覆す快進撃を続けて韓国中に驚きと感動を呼び起こした実話を映画化した『リバウンド』が26日、東京・新宿ピカデリーほか全国順次公開される。鄭憲・アジアン美容クリニック院長に映画評を寄せてもらった。
日本では、多くの学生が、中学、高校進学と同時に何かしらの部活動を始めるのが普通で、そのうち半分以上が運動部を選択する。逆に、どの部にも所属しない少数派は何部かと聞かれて自嘲気味に「帰宅部」などと答えるが、周囲からもあまり良いイメージは持たれない。
一方、韓国は中高で本格的にスポーツに取り組むのは一部の「スポーツエリート」を目指す学生で、彼らの目的はスポーツ枠での大学進学や、その先にある進路のためだ。両国ともに人気のスポーツである野球部やサッカー部がある高校は、日本では4000校以上だが、韓国は60校余り。いくら人口が3分の1であるとは言え、その差は歴然である。
つづきは本紙へ