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2001/08/17

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

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映画

 「猟奇的な彼女」が2001年夏の韓国映画を席巻している。

 「猟奇的」とは「ちょっと人と違う」「何かヘン」な人、物、出来事を表現する時に最近使われる言葉、昨年の“流行語大賞”でもある。

 顔は可愛いが行動がとにかく過激な“彼女”の心に深い失恋の傷跡があることを知る主人公。“彼女”の行動がどんなに“猟奇的”であっても理解しようと努力し、彼女もそんな彼に心を開き始めていく。

 どこにでもあるラブストーリーのようだが、“彼女”の行動やそれに振り回される主人公の姿がユニークで、上質のコメディー映画に仕上がったことが“猟奇的”な興行記録(ソウルでの観客動員数60万人を突破)につながった。

 日本でも公開される「イルマーレ」で主演のチョン・ジヒョンが特異なキャラクターを好演。

 5位は「アタックザガスステーション」の製作陣が放つ痛快コメディーアクション。


書籍

 「チーズはどこに消えた」が1位に返り咲き、引き続き根強い人気を見せつけている。3位から5位までは“安らぎ系”の書籍がランクインした。

 3位の「鏡」は童僧の絵で有名なウォンソン僧の新作画集、5位は動物の表情や姿を写した写真集で、いづれもそのユニークな表情や姿に思わず笑みがこぼれる心暖まる作品集だ。

 6位は明成皇后(閔妃)殺害事件の真相を、日本の皇太子妃が拉致されたというフィクションを絡めて追求するというショッキングな作品。

 最近明成皇后を主人公にした大河ドラマが放映され、関連書籍も多く出版されている。

 久しぶりに出版されたコン・ジヨンの新作は欧州の修道院を訪ね歩く紀行文。著者が自己の内面をあらわにしてく場面も興味深い。

 8位は訪北作家で有名なファン・ゾギョンの小説。現在はアメリカで暮らす主人公が故郷訪問団の一員となった北朝鮮を尋ねる過程を通して韓半島に今も残る分断の傷痕が描かれている。


音楽

 ポップスはキム・ゴンモが根強い人気を誇る。10年のキムは、韓国音楽界で確固たる位置を確保した。歌謡曲の分野でも、ヤングポップスのリズムとテンポを受け入れた歌がヒット。