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2010/11/12

<韓国文化>韓国の人気ベストテン

  • 韓国の人気ベストテン

◆映 画◆

 リュ・スンワン監督の新作映画『不当取引』が公開2週目で早くも観客動員147万9167人を記録し、2週連続で1位を占めた。『不当取引』は、検察と警察、マスコミの醜悪な裏面を暴いた一種の社会告発映画。スリル溢れるストーリーを濃い密度で演出したリュ監督の演出力が際立っている。検事役の主演は監督の弟リュ・スンボム。

 イム・チャンジョン、オム・ジウォン主演のコメディー『不良男女』が3位にランク。シン・クノ監督のデビュー作品の『不良男女』は、イム・チャンジョン扮する借金まみれの刑事と彼にいつも電話して借金を督促するサラ金業者の女性社員(オム・ジウォン)とのラブストーリー。ストーリーはシン監督の経験を元にしているという。

 6位はスエとユ・ジテ主演の『深夜のFM』。制限された2時間の間、正体不明のリスナー(ユ・ジテ)に拉致された家族を救うために死闘を繰り広げるFM局のスターDJ(スエ)を描いたスリラー映画。

 このほか、中国映画の『唐山大地震』が8位、カン・ドンウォン主演のアクション・スリラー『超能力者』が9位、公開前に有料試写会を開き話題を集めた『ソーシャル・ネットワーク』が10位に入った。

◆書 籍◆

 実際の資本主義の仕組みや、今後どのようにすれば資本主義社会が発展できるのかを分かりやすく解説したチャン・ハジュンの経済本「彼らが語らない23種類」が2位。

 大企業と権力者らの秘密を暴いたチョ・ジョンネ新作長編小説「カカシ踊り」が3位に入った。チョ・ジョンネは、「太白山脈」「漢江」「アリラン」など、韓国近現代史を描き出したベストセラー作家。

 4位は小池龍之介の「考えない練習」。日本の僧侶でありベストセラー作家の小池龍之介が提案する「休脳のススメ」。現代人の頭の使いすぎを憂い、もっと身体に基づいた、五感を研ぎ澄ます作法を解説する。脳研究者・池谷裕二氏との激論対談も収録されている。

 ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、マイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」が5位。また、「なぜ道徳的か」は7位に入った。

 日本の会社経営者、小倉広の「35歳からの生きかたの教科書」が6位。人生において揺れ動く30代を対象に、誰もが抱えやすい悩みに効く70のアドバイスをまとめた一冊。現在44歳である著者自身も、30代の頃にもがきながら成長。その経験から導き出したノウハウを、悩める30代の後輩たちへ伝える。

◆音 楽◆

 SHINeeの大ヒット2ndアルバム「LUCIFER」に、新曲3曲を追加したリパッケージアルバム「Hello」の同タイトル曲のリードトラックが1位に輝いた。

 「Hello」は、シンプルなリズムとキャッチーなシンセサウンドが特徴のR&Bチューン。メンバーの爽やかなボーカルと美しいハーモニーが光るポップな1曲に仕上がっている。

 ヒップホップ系のガールズグループ「2NE1」待望のファースト・アルバムから2曲がランク。2位には、メンバーでリードボーカルのCLがカーレーサーに扮したプロモーションビデオで話題を呼んでいる「Go Away」、7位にはリードトラックでテクノ系ダンスチューンの「Can’t Nobody」がそれぞれ入った。

 アイドル系ガールズグループ全盛の中、パワフルなパフォーマンスと個性的なファッションでK―POP界に旋風を巻き起こしている。

 3位は、ビートの効いたサウンドとポップなメロディーでK―POP界に旋風を巻き起こしているBEASTの3rdミニアルバム「Mastermind」からのリードトラック「Breath」。

 今までのBEASTとは一味違った、中毒性の高い甘美なメロディーにメンバーの鮮やかなボーカルが注目の一曲。

 6位は別れを信じることができない気持ちをリアルに表現したイム・ジョンヒの「本当のはずがない」がランク。ネオソウル風の楽曲に最新エレクトロサウンドを融合した大胆なナンバー。