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2013/04/19

<韓国文化>新鋭デザイナー・李敍奫の世界、"韓服"の美を世界に

  • 新鋭デザイナー・李敍奫の世界、”韓服”の美を世界に①

    李 敍奫さんが作り出す華麗な韓服

  • 新鋭デザイナー・李敍奫の世界、”韓服”の美を世界に②

    イ・ソユン 1976年韓国生まれ。現韓服デザイナー。現在、「李敍奫韓服」運営。06年KBSドラマ『黄真伊』、07年SBSドラマ『王と私』、10年KBSドラマ『成均館スキャンダル』など数多くの時代劇ドラマ・映画で衣装・装身具を担当。

  • 新鋭デザイナー・李敍奫の世界、”韓服”の美を世界に③

                     主演のキム・テヒ

 新鋭の韓服デザイナー、李敍奫(イ・ソユン)さんの韓服を紹介する「イ・ソユン韓服展」が、23日から東京・四谷の韓国文化院で開かれる。韓国民族衣装の「韓服」は、伝統の枠にとどまらず、現代の美的感覚を取り入れた新しいスタイルを生み出し、世界からも注目を浴びている。その中でも李さんは、韓服業界でも珍しい若手男性デザイナーとして活躍し、日本でも注目されている。

 李敍奫さんは、伝統的な技法をもとに現代的に再解釈された実用的でありながら芸術性をも加味した、韓国の本当の味わいをそのまま感じる事ができる韓服を作り出してきた。

 時代劇ドラマ『黄真伊』『王と私』『一枝梅(イルジメ)』『成均館スキャンダル』などで、その作品を披露している。同展では、韓服、装身具、刺繍の額などの小物類、計約80点と映像資料を通して韓服の美しさと味わいを感じることができる。

 韓国の民族衣裝「韓服」は、チョゴリ(上着)とチマ(巻き型の長いスカート)の時代と流行による長さの変化を除き、ほとんど数百年間変わっていない。今の韓服の形は主に朝鮮時代のものを基にしている。

 日本では「チマ・チョゴリ」という名前で知られているが、チマ・チョゴリは女性が着るもので男性が着るのは「パジ・チョゴリ」と言う。両方を合わせて「韓服」と称する。

 近代化が進み、西洋式服装が一般的になる一方で、60~70年代の急速な産業化と経済発展とともに、韓服は着る機会が減り、現在は、主に正月(旧暦)や秋夕(旧盆)、結婚・還暦の祝いなどの時に限られてきている。

 しかし、最近は韓服を愛好する動きが活発になり、キャンペーンが行われたり、着やすく動きやすいように現代風に改良されたり(改良韓服)など様々な活動がある。

 特に、時代劇や映画などの人気による華やかな韓服のブームなど伝統衣装への関心が高まり、日常生活などに合わせたデザインの研究などが活発に行われている。

 現在の韓服は現代的なアレンジが加えられ、華やかで多彩なものとなっている。


◆韓服の美しさ描くドラマ◆

 韓国SBSで今月8日放送が始まったドラマ『張玉貞(張禧嬪の本名)、愛に生きる』は、人気女優キム・テヒ演じる張玉貞が、王室の服と布団を作る針房内人から、身分制度の壁を乗り越えて、自分の人生と愛を開拓していく姿を描く。華麗な韓服が続々と登場するのが見どころ。

 キム・テヒは劇中、王と恋に落ち数奇な運命を生きる朝鮮時代の韓服デザイナー張玉貞役を演じる。張玉貞が韓服デザイナーという設定は、これまでにない斬新なもの。ドラマ序盤で、張玉貞が両班(朝鮮時代の貴族階級)の夫人たちを相手にファッションショーを開き、自分が作り出した服をアピールするシーンが話題となった。

 張禧嬪の生涯は、何度も映画・ドラマ化され、時代背景によって描き方が変化した。林権澤監督作品の「妖花 張禧嬪」(68年)の女優ナム・ジョンイムは典型的な妖婦の張禧嬪像を演じた。

 経済発展した90年代には、張禧嬪像は欲望の塊の人物となった。女優のチョン・ソンギョンは、SBS「張禧嬪」(95年)で個性的な張禧嬪の姿を演じた。

 2000年代は、人間的な面に光を当てるようになった。女優キム・ヘスはKBS2の「張禧嬪」(02年)で、孤高で優雅ながらも政争が激しい宮廷で生き残るために奮闘する姿を演じた。MBC「トンイ」(10年)の女優イ・ソヨンの張禧嬪は、毒薬を飲む時も品位を失わない知性美あふれる姿だった。

 今回は自己実現を目指す現代的女性として描かれる。キム・テヒは「彼女は心に傷を負った、信念をはっきりと表現する強い女性」と語った。

 各作品とも、韓服デザインに工夫をこらし、視聴者は韓服を見比べて楽しんだ。

■イ・ソユン韓服展■
日時:4月23~28日
場所:韓国文化院
料金:無料
電話:03・3357・5970
 *24日午後7時より李敍奫さんの講演会、他にファッションショー、韓国服試着&記念撮影あり