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2016/08/12

<韓国文化>韓国の社会問題考える作品も

  • 韓国の社会問題考える作品も

    ソン・サンヒさんの作品「The Story of Byeongangsoe 2015: In Search of Humanity」での展示風景2015 Courtesy of the artist

 「あいちトリエンナーレ2016」をはじめ、映画、演劇、美術など多様な文化交流イベントが今夏開催される。主な行事を紹介する。

 「あいちトリエンナーレ2016」は8月11日~10月23日、愛知芸術文化センターなど愛知県内の主要施設で開催。

 第3回となる今回は、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」というテーマのもと、世界38の国と地域から119組のアーティストが参加。

 韓国からは現代美術家のソン・サンヒさんが出品。よい娘、よい母、よい妻を演じることを強要される韓国社会の女性に対する集団的強迫観念や倫理観をひとつのシステムと捉え、その既成の状況を疑うことから作品を生み出した。

 北村皆雄監督のドキュメンタリー映画三部作「放浪と遊行芸人たち」は20~26日、東京・中野のポレポレ東中野で開催。『見世物小屋』『ほかいびと』『冥界婚』の3本が上映される。

 「冥界婚」は撮影から17年が過ぎていたが、旅客船・世越号沈没事故の悲劇を受けて今年完成。韓国東海岸の巫堂が司祭した死者同士の結婚式で、受け入れ難い悲劇に直面した家族の心を救う儀礼と芸能者集団の貴重な記録。22日のトークに文化人類学者の崔吉城氏が出席。℡03・3371・0088。

 アングラ演劇『ビニールの城』は、東京・渋谷のシアターコクーンで上演中。故蜷川幸雄に師事して演劇を学んだ新宿梁山泊主宰の在日2世の俳優・演出家の金守珍が演出を担当。


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