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2020/06/12

<韓国文化>韓流シネマの散歩道 旧作・名作に頼る映画界  第52回                                     二松学舎大学 田村 紀之 客員教授

  • 韓流シネマの散歩道 旧作・名作に頼る映画界  第52回                                     二松学舎大学 田村 紀之 客員教授

    韓国戦争後、社会の底辺で生きる人々を描いた名作『誤発弾』(1961年、兪賢穆監督)

◆検閲と闘った映画・大衆歌謡◆

 アルベール・カミュの小説『ペスト』(新潮文庫)が、売れに売れているという。これ以外にも、感染症関連書の売り上げが伸びているらしい。

 もちろん、コロナの恐怖に怯えながら、ペストによる都市(国境)封鎖の話を読むのは、快いはずはない。それでもやはり、スペイン風邪や世界大恐慌の体験もない現世代にとっ
て、予言的な物語の結末を覗きたくなるのは、やむをえまい。


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