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2022/09/16

<韓国文化>韓国創作絵本の魅力とは

  • 韓国創作絵本の魅力とは

    会場には約200冊の絵本とパネルが展示されている

 「2022高麗博物館企画展絵本で知ろう!おとなりの国韓国・朝鮮の絵本からパート3」が、東京・新宿の高麗博物館で始まった。韓国創作絵本の歴史、世界的な賞を受賞したスージー・リーや白希那(ペク・ヒナ)らをはじめ、個性豊かな作家たちの絵本を紹介。在日コリアンの作家や未邦訳の絵本も合わせて約200冊を展示している。

 1987年6月、6月民主抗争が起き、様々な民主的変革が行われた。

 その時期に登場した、リュウ・チェスウ文・絵『白頭山ものがたり』(1988年)は、韓国創作絵本の新時代を開いたとされる。壮大な民族神話を創作し、芸術性豊かに描き、単行本として出版されたこの絵本は大きな注目を集めた。

 60年代生まれ、80年代に大学生活、当時30歳代の386世代である鄭昇珏(チョン・スンガク)、権(クォン)ユンドク、李(イ)オクベ、チョン・ユジョンらが相次いで絵本を出した。彼らに共通するのは、民族の伝統を強く意識した絵本作りである。


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