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2003/04/11

<トピックス>故高円宮殿下が見た韓国 -第6回-

  • 高円宮妃殿下

                     高円宮妃殿下

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    写真説明 : 15世紀初に建造された塑像。この塑像は7世紀の高僧・玄奘三蔵とそのお供を描いたものとされる。高円宮様は、沙悟浄の後のお供は「誰なんだろう」と興味を抱き写真におさめた。(ソウル・昌徳宮)

◆ 屋根の上の西遊記 ◆

 15世紀初に建造された昌徳宮の正殿の屋根に置かれた塑像。この塑像は7世紀の高僧・玄奘三蔵とそのお供を描いたものとされる。高円宮様は、沙悟浄の後のお供は「誰なんだろう」と興味を抱き写真におさめた。(ソウル昌徳宮・写真:上)

 昌徳宮の正殿、仁政殿の玉座から見るととても広い前庭が見渡せます。正面には二列に並んだ品階石があり、左に文官、右に武官と官位によって座る位置が決まっていたようです。中央には通路があります。沖縄の首里城も同じ形式になっているので、宮様は改めて文化のつながりを感じるとおっしゃっていました。

 この写真は仁政殿の門の屋根です。玉座からは前庭の向こう側に見えます。建物も門も魔除けとして塑像がほどこされていましたが、これは先端から玄奘三蔵、お供の孫悟空、猪八戒、沙悟浄の順で並んでいます。ただもう一人従者がいて、宮様は「最後の一人は誰なんだろう」と興味津々でいらっしゃいました。
 
 今回の韓国訪問は色々な要因が重なって、いつもにも増してマスコミの取材の対象となり、この時も前庭に大勢のカメラマンや記者がいました。

 宮様はお楽しそうに彼らにカメラをお向けになり、何枚か仕事に励んでいる記者の姿をフィルムにおさめていらっしゃいました。よい記念なので、知っている記者に焼き増しをして、いずれ届けてあげようと思っております。(高円宮妃殿下・写真:下)。