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2015/01/09

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第51回 韓国航空事業史                                                   郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に描かれたソウル 第51回 韓国航空事業史①

    京城飛行場(1926年の絵はがき)

  • 切手に描かれたソウル 第51回 韓国航空事業史②

    京城飛行場の記念印

◆1913年4月3日龍山で初飛行、1929年に定期航空輸送開始◆

 この年末年始の韓国に関する話題と言えば、なんといっても、大韓航空機の前副社長が逮捕された〝ナッツ・リターン〟騒動だろう。

 現在の大韓航空の直接のルーツは、朴正熙政権下の1969年、趙重勲率いる韓進グループの主導で大韓航空公社が民営化され、株式会社となったことに求められるが、韓国の航空事業史ということでいえば、そのルーツは日本統治時代にまでさかのぼる。

 すなわち、朝鮮半島で飛行機が飛んだのは、1913年4月3日、京城(現ソウル)の龍山練兵場において行われた「奈良原式飛行機飛揚大会」が最初である。


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