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2015/03/06

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第53回 永宗大橋                                                   郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第53回 永宗大橋

    ライトアップされた夜景を描いた永宗大橋の記念切手(07年)

◆2000年開通、長さ4420㍍ 世界初の3次元自定式つり橋◆

 先月11日、大規模な玉突き事故のあった仁川空港近くの永宗大橋で、今月2日、今度は橋の下の干潟で砲弾1発が発見されて騒ぎになったという。

 というわけで、今回の話題は永宗大橋だ。

 2001年に開港した仁川国際空港は、仁川広域市西方の京畿湾に浮かぶ島、永宗島に建設された。

 より正確に言うと、現在の永宗島は、空港建設のため、旧永宗島とその沖合にある旧龍游島の間の海面を埋め立てて造成したものだ。

 島へのアクセスとしては、月尾島からの船が出ているほか、北側の永宗大橋と南側の仁川大橋の2本があるが、このうち、永宗大橋は、島の北東部と、陸側の西区獐島とを結ぶ長さ4420㍍の橋として2000年12月に開通した。


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