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2022/02/25

<トピックス>私の日韓経済比較論 第112回 韓国の所得格差                                                   大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第112回 韓国の所得格差                                                    大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授

◆2010年代から減少傾向、新政権下でも縮小を◆

 所得格差を測るための指標としてはジニ係数を使うことが一般的である。ジニ係数はゼロから1までの値をとりゼロに近づくほど平等で、1に近づくほど不平等なことを意味する。ジニ係数を算出するためには、世帯の所得データが必要である。韓国で国民の毎年所得を把握する調査としては、「家計動向調査」、「家計金融・福祉調査」がある。

 韓国ではジニ係数を算出する際に、過去には「家計動向調査」のデータが使用されていたが、2016年以降は「家計金融・福祉調査」のデータが使用されるようになった。


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