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2022/09/09

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第141回 韓国の少子高齢化 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第141回 韓国の少子高齢化   郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第141回 韓国の少子高齢化   郵便学者 内藤 陽介 氏

    1989年に発行された「敬老キャンペーン」の記念切手

 今月5日、韓国統計庁は「世界と韓国の人口現況および展望」を発表したが、それによると、22年現在の韓国の人口は5162万人だが、約半世紀後の2070年には3765万人へと27.1%減少するという。

 さらに、急速に社会全体の高齢化が進み、65歳以上の高齢人口の割合は、現在の17.5%から46.4%に激増する一方、17~64歳の生産年齢人口は71.0%から46.1%へと激減するという。

 朝鮮半島の人口動態を歴史的に見ると、日本による植民地支配が始まった1910年の人口は1330万人だったが、日本統治時代末期の1944年には2590万人に、さらに、朴正煕政権下の1975年には3500万人に増加し、約90年間で3.5倍になっている。


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