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2022/10/14

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第142回 北朝鮮のミサイル発射 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第142回 北朝鮮のミサイル発射 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第142回 北朝鮮のミサイル発射 郵便学者 内藤 陽介 氏

    17年11月29日に火星15が平安南道平城から発射されたことを記念して発行された北朝鮮の切手

 最近、北朝鮮がたて続けにミサイル発射実験を行っており、10月4日には弾道ミサイルがわが国上空を通過することから、17年9月15日以来、5年ぶりに〝Jアラート(全国瞬時警報システム)〟が北海道・青森県・伊豆諸島・小笠原諸島に発せられた。

 北朝鮮によるミサイル開発が深刻な脅威と受け止められるようになったのは、98年8月のテポドン(この名前は、実は米国がつけたコードネームで北朝鮮側の呼称ではないが…)の発射実験以降のことである。当時、北朝鮮側は、ミサイル発射は人工衛星(光明星1号)の打ち上げであり、打ち上げには成功し、地球の周回軌道に乗った衛星は「金日成将軍の歌」を地上に向けて発信し続けていると主張したが、そうした事実として確認されておらず、弾道ミサイルの試射を兼ねた人工衛星の打ち上げに失敗したというのが真相と考えられている。


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