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2022/11/11

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第143回 朝鮮半島を代表する犬・豊山犬 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第143回 朝鮮半島を代表する犬・豊山犬 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第143回 朝鮮半島を代表する犬・豊山犬 郵便学者 内藤 陽介 氏

    豊山犬を描いた韓国の10チョン切手(80年7月25日発行)

 今月7日付の『朝鮮日報』紙によると、文在寅前大統領が、2018年9月の南北首脳会談で北朝鮮の金正恩国務委員長から贈られた豊山犬について、「もう私邸で飼うつもりはない」と韓国政府に伝えていたという。

 豊山犬は、咸鏡南道豊山地方(現在の行政区域では、北朝鮮の両江道金亨権郡と豊西郡)原産。日本犬によく似たスピッツ型の犬種で、体高55~65㌢、体重25~35㌔。がっしりとした筋肉質の体格をしていて、立ち耳・巻き尾で被毛は短めで厚い。毛色は白の個体が多いが、赤、灰色、黒、虎毛のものもいる。


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