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2000/09/22

<週間ダイジェスト>9月14日~9月20日

14日 ■金永南氏、年内訪韓へ

 金正日総書記の特使として韓国を訪れている金容淳書記は、金大中大統領の側近である林東源・国家情報院長と会談し、金正日総書記のソウル訪問に先だって、ナンバーツーの金永南・最高人民会議常任委員長が訪韓することに合意した。訪問は年内に実施され、金総書記の訪韓は来年3、4月になる見通しだ。

15日 ■金宇中前会長らを告発

 金融監督院は、大宇グループの粉飾決算にかかわったとして、創業者の金宇中・前会長と系列社の役員ら41人を検察に告発した。さらに最も悪質な粉飾決算が明るみに出た(株)大宇の監査にあたった産棟会計法人に対し12カ月の営業停止処分を下し、会計士を告発した。

16日 ■朝米関係の改善訴え

 米国を訪れている李ジョンビン・外交通商部長官は、米サンフランシスコで講演し、「北朝鮮と米国のミサイル交渉が早期に進展することを期待する。北東アジアの平和と安定のためには、米国の協力が不可欠であり、北朝鮮も米国のテロ支援国家から除外されるよう自ら努力すべきである」と強調した。

17日 ■金大統領、3幹事長と会談

 金大中大統領は、青瓦台(大統領府)を表敬訪問した自民党・野中広務、公明党・冬柴鉄三、保守党・野田毅の与党3幹事長と会談し、永住外国人に対する地方選挙権付与法案について「ぜひとも年内に成立させてほしい」と要請した。これに対して野中幹事長は、「自民党内には反対する向きもあるが、党内の理解が深まるよう努力し、審議が円滑に進むよう努力したい」と述べた。

18日 ■北朝鮮の日本人妻帰国

 日本を訪れて肉親との対面をはたした北朝鮮からの里帰り日本人妻一行16人は、一週間の滞在日程を終え、成田から北京経由で北朝鮮に帰国した。日本人妻の里帰りは今回が3回目。

19日 ■株価下落続き年初来最安値

 「ブラックマンデー」で前日暴落した韓国証券取引所は、下げ止まらず9営業日続落となり、総合株価指数は年初来最安値の571・17をつけた。原油高や半導体の景気悪化、大宇自動車の売却失敗などで経済の先行きに不透明感が広がっている。

20日 ■金剛山で南北赤十字会談

 離散家族の再会問題を話し合う韓国と北朝鮮の南北赤十字会談が、北朝鮮の金剛山で開かれ、相互訪問の追加実施や面会所の設置・運営、手紙の交換などについて協議。韓国側は板門店と金剛山の2カ所に面会所を設置するよう北側に要請した。会談は22日まで3日間。