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2000/07/28

<週間ダイジェスト>7月20日~7月26日

20日■朝露共同宣言を発表

 イタル・タス通信は、平壌発で金正日総書記とプーチン・ロシア大統領が首脳会談後に調印した「共同宣言」の内容を発表。宣言には韓半島の統一問題に外部の干渉を許さない、米ミサイル防衛(NMD)構想への反対などが盛り込まれている。

    ■韓日議連会長に金鍾泌氏

 韓日議員連盟は総会を開き、空席となっていた会長に金鍾泌・自民連名誉総裁を選出した。

21日■朝日赤十字が北京で会談

 北朝鮮の朝鮮赤十字会と日本赤十字社は、北京で非公式に会談し、日本人の拉致疑惑や北朝鮮に在住する日本人妻の里帰り問題について協議した。双方は、日本人妻の一事帰国を早急に再開することで合意し、人選などについて話し合った。

22日■サミットで韓半島特別声明

 九州・沖縄サミットは、主要8カ国首脳会議で、▼南北頂上会談を歓迎し、対話の継続と進展を奨励する▼韓半島の緊張緩和を希望する▼安全保障、核不拡散など国際的懸念に 対する北朝鮮の建設的な対応に期待する――などとした特別声明を採択し発表した。
 
23日■北朝鮮の映画一般公開

 南北頂上会談の成功を受け、南北交流拡大政策の一環として北朝鮮の映画が初めて韓国で公開された。上映が開始されたのは、伝説の怪獣が登場する「プルガサリ」。政治性がないことから、映画を審査する映像物等級委員会は、年齢制限を設けずに自由公開を認めた。「プルガサリ」はすでに日本で一般公開され、話題を呼んだ。

24日■北の食糧不足53万トン

 国連食糧農業機関(FAO)は、世界食糧計画(WFP)と共同で北朝鮮に調査団を派遣、先月20日から今月1日までの現地調査の結果、北朝鮮の食糧不足は10月までで約53万5,000トンに達するとの報告書を発表した。これに伴いFAOは、外国から穀物を調達する必要があるとして、各国に食糧支援を呼びかけた。

25日■世銀総裁、北への支援表明

 青瓦台(大統領府)スポークスマンによると、世界銀行のウォルヘンソン総裁からこのほど、金大中大統領宛に書簡が届いた。同総裁はその中で、南北対話の進展を歓迎するとともに、北朝鮮に対して支援する用意があると表明した。

26日■北に肥料10万トン追加支援

 統一部は、29日からソウルで開かれる南北閣僚会談を前に、北朝鮮に対して肥料10万トンを追加支援すると発表した。これによって南北の友好ムードを広げ、対話を継続させていく方針。