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2001/11/30

<週間ダイジェスト>11月22日~11月28日

22日 ■韓国の短距離ミサイル試射

 韓国国防省は、傘下の韓国国防科学研究所が、西海岸沖の黄海上で開発中の短距離ミサイルを実験的に発射し、目標地点に着弾させたと発表した。発射されたのは射程100㌔の短距離ミサイル。

23日 ■太陽政策「無理しない」

 金大中大統領は北朝鮮に対する包容政策である「太陽政策」について「今後は無理しない」と述べた。大統領就任以来、南北和解にとって重要な政策として一貫して太陽政策の意義を強調し続けてきた金大統領が慎重姿勢を示したのは初めて。

24日 ■2003年にも「19歳成人施行」

 韓国政府は成人年齢を現行の満20歳から満19歳に引き下げることを柱とする民法改正案をまとめた。法務省では青少年の成熟度や先進国の事例を勘案したとしており、2003年中の施行を目指す。

25日 ■駐北朝鮮中国大使に武東和氏

 中国の駐北朝鮮大使に外務省規律検査委員会書記(次官級)の武東和氏が内定したとみられる。来月中にも平壌に赴任する予定だ。武氏は98年から99年にかけて外務次官補を務め、韓中関係にも明るいことから、南北関係に肯定的な影響を与えるとみられる。

26日 ■サンマ漁で日本の譲歩要求

 韓国外交通商部の崔成泓次官は北方四島周辺水域でのサンマ漁問題に関連し、「大局的な枠組みで判断してくれることを望む」と述べ、日本側の一層の譲歩を求めた。崔次官は岩手県三陸沖35カイリ以内の海域が代替漁場として望ましいと表明。

27日 ■北朝鮮軍が韓国軍監視所に銃撃

 南北非武装地帯(DMZ)で、北朝鮮群の監視所から韓国軍の監視所に向けて2、3発銃撃があり、韓国軍が対応射撃する事件が起こった。韓国側に負傷者はなく銃撃戦は短時間で終わった。韓国軍合同参謀本部は、偶発的な発砲との見解を示したが、南北関係に与える影響を懸念されている。

28日 ■来年の北朝鮮食糧援助61万㌧

 世界食糧計画(WFP)など国連機関は61万1000㌧の食糧援助を柱とする来年の北朝鮮への支援計画を北京で発表した。北朝鮮の穀物収獲量が今年増加したため援助雨量は今年より20万㌧縮小された。