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2001/03/23

<週間ダイジェスト>3月15日~3月21日

15日 ■W杯日本語表記は国名抜きに

 2002年サッカーのW杯で、日本組織委員会が大会名の日本語表記を「日本・韓国」としていた問題で、国際サッカー連盟(FIFA)は、「日本・韓国」の表記を認めず、国名を削除することで決着した。FIFAの正式な表記が「コリア・ジャパン」であることから、韓国が日本語表記に反発していた。

16日 ■ブッシュ大統領、秋に韓国訪問

 米のマクレラン大統領副報道官は、定例の記者会見で、ブッシュ大統領が10月に韓国と日本を訪問すると発表した。中国の江沢民主席が国賓として中国を訪問するようブッシュ大統領を招請しているが、両国を訪れたあとに、上海で開かれるアジア太平洋経済協力会議に参加する予定だ。これによって、ブッシュ政権は、韓日の同盟国を重視する姿勢を鮮明にした。

17日 ■北朝鮮に被爆者928人生存

 植民地時代に広島と長崎で被爆し、戦後帰国した北朝鮮の被爆者の実態を調査するため、平壌を訪れた日本政府の調査団は、北京で記者会見し、北朝鮮に928人の被爆者が生存していることを確認したと明らかにした。北朝鮮の「反核平和のための朝鮮被爆者協会」の調査では死者を含め総数1353人にのぼるという。平均年齢は69歳で、被爆者からは日本に対し補償を求める声が挙がっている。

18日 ■平壌にIT大学設立へ

 韓国の東北アジア教育文化協力財団は、北朝鮮の教育部とIT(情報技術)教育を専門に行う大学を平壌に設立することで合意した。「平壌情報科学技術大学」の名称で来年9月に開校する。定員500人で大学院からスタートし、2003年4月に定員3000人規模の学部を開設する。韓国から専門の教授陣を派遣する予定で、南北交流に弾みがつくと期待されている。

19日 ■米、北朝鮮に重油船積み

 米国務省スポークスマンは、北朝鮮とのジュネーブ合意に基づき、北朝鮮に提供する重油の今年度分の船積みを開始したと発表した。重油の供給中断で北朝鮮が約束不履行と米を非難していたもので、米は関係悪化を懸念して重油の供給を開始した。

20日 ■口蹄疫で家畜市場を閉鎖

 政府は、農林部など関係閣僚を集めて世界的に流行している家畜の伝染病、口蹄疫の予防対策について協議、全国128カ所の家畜市場を閉鎖する。期間は3月24日~4月16日までで、この期間に消毒を行う計画だ。農林部によると、家畜市場を通じた食肉の流通は20%で、閉鎖の影響はないという。

21日 ■保健福祉部長官を更迭

 金大中大統領は、昨年8月の医薬分業制度の導入で国民の負担が増しているほか、巨額の赤字を抱え医療保険制度が破綻状態にあることを重く見て、崔善政・保健福祉部長官を解任、後任に与党・民主党の金元吉・国会議員を起用した。