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2001/03/09

<週間ダイジェスト>3月1日~3月7日

1日 ■北朝鮮とドイツが国交樹立

 朝鮮中央放送は、北朝鮮とドイツが国交を樹立し、ベルリンで覚書に調印したと報じた。ドイツ政府は1月に北朝鮮との外交関係樹立方針を閣議決定し、交渉を続けていた。これによって北朝鮮は主要7カ国のうち4カ国と国交を結んだことになり、残すは日本、米国、フランスとなった。

2日 ■朝米が非公式接触

 米国を訪問中の北朝鮮視察団が、ワシントンで米国務省韓半島担当官らと非公式に会談した。同視察団は外務部北米局次長や中央銀行関係者ら4人で構成されている。朝米の接触はブッシュ新政権誕生後初めてで、米側は中断状態となっている北朝鮮との対話継続に意欲を示した。視察団は、米スタンリー財団の招請で訪米したもので、市場原理について学んだり、ハイテク産業の現場を見学する。

3日 ■北が米に電力補償要求

 北朝鮮の外交部スポークスマンは、韓半島エネルギー開発機構(KEDO)が進めている軽水炉建設問題に関して論評し、米国は軽水炉が完成するまでの代替措置として重油を提供するとした朝米の合意を誠実に履行すべきだと強調。さらに「米は1年前に、軽水炉工事の遅れに伴う共和国の電力損失問題に代案を示すと約束した。速やかに実行に移すべきだ」と指摘した。

4日 ■ロシアが6者会談構想推進

 タス通信の報道によると、ロシアのロシュコフ外務次官は、韓半島の和平について協議する南北と米国、中国の4者会談に日本とロシアを加えた6者会談構想について、「北朝鮮は時期尚早だとみている」と述べた。プーチン大統領は、先月の韓国と北朝鮮訪問で6者会談を提案したが、成果はなかったもようだ。ロシュコフ外務次官は、引き続き6者会談の実現をめざし北朝鮮に働きかけていく方針を明らかにした。

5日 ■黄元書記、米聴聞会で証言へ

 韓国に亡命中の黄ジャンヨプ・元朝鮮労働党書記が米ヘルムズ上院外交委員長の招請を受けて4月にも訪米、上院外交委員会の聴聞会で証言することが明らかになった。韓国国家情報院が報じたもので、具体的な日程は未定。黄氏は、昨年11月と今年2月の二度にわたり、ヘルムズ委員長から訪米の招請を受け、「韓米間で警備の問題が解決すれば、訪米は可能だ」との返書を送ったという。

6日 ■北がルクセンブルクと国交

 駐ベルギー韓国大使館によると、北朝鮮の金チュングク外交部欧州局長がルクセンブルクを訪問し、国交樹立の合意文に署名した。北朝鮮は、近くギリシャとも国交を樹立する予定で、フランスを除く欧州連合(EU)加盟14カ国と外交関係を結ぶ予定だ。

7日 ■13日から南北長官級会談

 北朝鮮の全今振・首席代表は、朴在圭・統一部長官に電話で通知文を伝え、第5回南北長官級会談を13日から4日間の日程でソウルで開くことに合意した。会談では、金正日総書記のソウル訪問、経済協力、離散家族問題などについて話し合う。