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2001/02/02

<週間ダイジェスト>1月25日~1月31日

25日 ■パウエル発言を非難

 北朝鮮のスポークスマンは、ブッシュ政権で就任したパウエル国務長官が、金正日総書記を「独裁者」よばわりしたことに関し、「朝米関係に水を差す時代錯誤的な発言だ」と非難した。さらに、「米国が刃物を突きつけるなら、こちらも刃物で応じる」と牽制した。

26日 ■落選運動に違法判決

 昨年4月の総選挙で全国的に展開された落選運動で韓国最高検は、選挙違反で在宅起訴された市民団体の幹部の上告を棄却し、罰金300万ウオンの有罪判決を下した。これに対して市民団体は、次回の選挙でも落選運動を続ける方針を明らかにしている。

27日 ■南北国会議長が会談へ

 韓国の李万燮・国会議長は、4月にキューバのハバナで開かれる列国議会同盟(IPU)総会に北朝鮮の崔泰福・最高人民会議議長が出席することを明らかにし、この時に南北議長会談を行う予定だと述べた。

28日 ■北の金達玄・元副総理死去

 国家情報院の高官が明らかにしたところによると、開放・改革派として知られる北朝鮮の金達玄・元副首相が昨年末に心臓病で死去した。金元副首相は、北朝鮮が90年代初めに部分的経済開放を模索した際に主導的役割をはたしたとされる。92年に経済代表団を率いて韓国を訪れたが、直後に副首相を解任され、消息が途絶えていた。

29日 ■プーチン大統領が訪韓へ

 外交通商部は、ロシアのプーチン大統領が2月27・28の二日間、韓国を公式訪問すると発表した。金大統領との韓ロ首脳会談では米ブッシュ政権誕生に伴う韓半島情勢の変化や京義線とシベリア鉄道の連結問題などについて意見を交換する。

30日 ■2月7日に韓米外相会談

 政府は、来月6日から8日まで李ジョンビン外交通商部長官が米国を訪問し、7日にワシントンでパウエル国務長官と韓米外相会談を行うと発表した。北朝鮮政策について協議するとともに、金大中大統領の訪米日程について詰める。

31日 ■面会所設置へ南北協議

 大韓赤十字社と朝鮮赤十字会は、29日から三日間にわたり金剛山で離散家族の面会所設置問題などについて協議した。南北赤十字会談は昨年9月以来4カ月ぶり。双方は離散家族100人ずつの消息と住所の確認結果を初めて交換し、2月26日に相互訪問を実施し、3月15日に書簡交換を行うことに合意した。北朝鮮側の呼びかけによって実現。韓国の李柄雄代表は、面会所の設置場所を板門店にするよう要請、これに対して北朝鮮側は難色を示し、結論は出なかった。北朝鮮は、ブッシュ政権の誕生で、米朝関係が停滞が避けられないことから、韓国との対話に積極的な姿勢を見せている。