ここから本文です

2003/04/11

<週間ダイジェスト>4月3日~4月9日

3日 ■イラク難民に1千万㌦支援

 政府は、国際社会のイラク難民に対する人道的援助活動に参加するため、国際機関を通じて1000万㌦を緊急支援することを決めた。外交通商部の任洪宰・国際経済局長が発表したもので、ユニセフ、世界食糧計画(WFP)などを通じて支援するほか、NGO(非政府組織)を通じた援助も行う。

4日 ■韓米首脳が電話会談

 ブッシュ米大統領が盧武鉉大統領に電話をかけ、「韓国の国会がイラク派兵案を通過させたことに感謝する」と述べた。また、ブッシュ大統領は、北朝鮮の核問題について、外交的、平和的方法で解決すると改めて約束した。

5日 ■朝米高官がNYで接触

 米外交筋は、北朝鮮の韓成烈・国連次席大使とジャック・プリチャード国連次席大使が先月31日から今月2日までニューヨークで会談したと明らかにした。米側は、北に対し使用済み核燃料の再処理とミサイル発射実験の自制を求め、多国間協議に応じるよう要請したという。

6日 ■北朝鮮住民が小船で亡命

 北朝鮮の住民3人が長さ5㍍の小船で東海岸に到着、韓国に亡命を求めた。束草海洋警察によると、この3人は金ギョンギルさん(46)と息子(20)、ギョンギルさんの弟(40)。金さんは、金正日総書記の誕生日に献上する蜂蜜の採取ができず、刑務所に入れられたため、亡命を決意したという。

7日 ■南北閣僚級会談が中止

 平壌で開かれる予定だった第10回南北閣僚級会談が、北朝鮮が開催を拒否したため中止となった。統一部によると、北側に開催のための実務協議を再三要請したが返事がなく、開催が流れた。これによって南北経済協力や離散家族面会所の設置に支障がでるもようだ。

8日 ■韓米高官協議スタート

 韓米同盟の今後のあり方について話し合う高官協議がソウルで始まった。韓国戦争以来半世紀にわたる同盟関係を点検し、在韓米軍の基地縮小、兵力削減など見直しを図る。

9日 ■安保理が北朝鮮問題協議

 国連安保理は、北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)からの脱退が10日に発効するのを受け、非公式協議を行った。米が安保理議長の非難声明を出すよう求めたのに対し中国が強く反対、対策はまとまらなかった。