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2007/10/19

<週間ダイジェスト>10月11日~10月17日

17日■金剛山で離散家族が面会

 16回目となる南北離散家族の面会が金剛山で始まった。22日まで2組に分かれて実施され、北朝鮮側97人が韓国に住む家族94人と、韓国側の404人が北朝鮮に住む家族219人とそれぞれ面会する。韓国と北朝鮮は、2000年の南北頂上会談で離散家族の再会事業に合意し、これまでに15回にわたって面会を実施、3188家族、1万5381人が再会を果たした。

16日■ベトナム書記長が訪朝

 ベトナムの最高指導者ノン・ドク・マイン共産党書記長が、金正日総書記の招待で北朝鮮を公式訪問した。ベトナム共産党トップの北朝鮮訪問は、1957年のホー・チ・ミン労働党中央委員会主席以来50年ぶり。ベトナム政府によると両国の貿易は96年以降ほぼ途絶えており、首脳会談では経済協力や投資促進などについて話し合う。今月下旬には北朝鮮の金英逸首相がベトナムを訪問する予定で、本格的な関係修復に動き出した。

15日■大統領候補に鄭東泳氏

 与党系勢力でつくる大統合民主新党がソウル市内で12月の大統領選挙に向けた候補者指名大会を開き、旧与党・開かれたウリ党の議長などを歴任した鄭東泳・元統一部長官を大統領候補に選出した。受諾演説で鄭氏は、「われわれの全身をささげて金大中、盧武鉉両政権に続く統合の政府をつくっていこう」と述べ、団結を呼び掛けた。

14日■北が核実験場に鉄条網

 聯合ニュースによると、北朝鮮が昨年10月に核実験を実施した咸鏡北道・豊渓里の実験場周辺を鉄条網で囲い、警備の兵力を増強している。こうした動きは、北朝鮮側が核実験場の維持、核実験の結果分析と事後処理、外部による核実験分析用土壌サンプル採取の阻止などを目的としたものとみられ、韓米当局は動向を注視するとともに、北朝鮮側の意図の分析を進めている。

13日■民主党・李仁済候補が独走

 民主党の大統領候補を選出する党内選挙が大田・忠清南道・忠清北道地域で行われ、李仁済候補が有効投票6701票のうち4792票(71・5%)を獲得しトップに立った。2位の金民錫候補(14・7%)、辛国煥候補(8・6%)らに大きな差をつけている。これを受けて実施された大統領選出党大会で李仁済氏が候補に選出された。

12日■朝日関係正常化を強調

 北朝鮮のナンバー2、金永南・最高人民会議常任委員長は、平壌の万寿台議事堂で聯合ニュースおよび共同通信と会見、「拉致問題はすべて解決した」と原則的立場を表明する一方、「朝日平壌宣言に基づき、関係正常化をめざすわれわれの立場に変化はない」と強調し、「福田康夫首相の出方を見守りたいと思っている」と述べた。金委員長は、「日本当局が不幸な過去を清算し、意味ある政治、経済、文化などの関係を本当に樹立しようとするなら、両国関係の諸問題で解決できないものはない」と強調した。

11日■李寿成・元総理も出馬へ

 李寿成元国務総理が、世宗文化会館で開かれた「和合と跳躍のための国民連帯」発足式であいさつし、「与野を超え、権力闘争を終わらせ、国民和合を実現するために大統領選挙に出馬する」と宣言した。李元総理は、「今後5年間にわたり大韓民国は国家発展の原動力を総動員すべきだ」と主張し、「改革の能力を持つすべての勢力を結集して今日の堕落した政治構図を塗り替える」と強調した。